第173夜 Ananas Fizz
パイナップルのカクテルはいかが？
DATA
Name:Ananas Fizz
Brand: L'Artisan Parfumeur
Lauched in 2004
Perfumer: Anne Flipo
My Episode
ぼくがラルチザンパフュームに惹かれた理由はいくつかあるのだが、やはりそれぞれの香水の世界観がとても魅力的なことが一番だと思う。
あと、旅をテーマにした香りが多く、それも旅好きのぼくの肌にフィットした理由でもある。
しかし、ぼくがラルチザンパフュームを知ったのは、比較的遅くて、2011年のこと。だから、それまでに数多くの名香が生み出され、そしてひっそりと廃盤になった香りもその中にはあった。
しかし、嬉しいことに、時々数量限定、期間限定でそれらの廃盤香水が復活することがあり、それを狙ってぼくは香水を買ったりしていた。
今日ご紹介する「Ananas Fizz」もそんな復刻香水のひとつだったような気がする。（記憶があいまいなのだが）
しかし、最初にこの香りを知ったのは、香水ではなく、キャンドルだった。当時のラルチザンはルームフレグランスなどにも力を入れていて、キャンドルもたくさん出していた。
その中のひとつにこのAnanas Fizzがあったのである。
そして、そのキャンドルでぼくはこの香りに恋をした。
そして、いつかこの香水が復刻することを望んでいたら、その想いが通じたのか、期間限定で店頭に並んだのである。
この香りの大きな特徴は、ラベルを見てもわかるようにパイナップルだ。とにかくトップからパイナップルの甘酸っぱい香りが漂う。見事にパイナップルを再現したなと思わせる香り。
しかも、それだけではなく、「Fizz」というだけあって、カクテルのような独特の丸みのある甘さも感じさせるのである。アンフィリポという調香師はこういう香りを作らせたら天下一品。花や果物といった自然のものをテーマにした香りを作るのが非常に上手だ。
そんな彼女が手掛けた香りなんだから、良くないわけがない。
夏のひと時、フルーティーだけど、ちょっとアルコールの気だるさも感じられるこの香りに酔ってみたい。
ちなみにぼくは下戸ですけどね。
Note
Pineapple, Grapefruit, Woody Notes
しょっぱなからガツンとパイナップルの香りがして、それが比較的ずっと持続する。しかし、単なるフルーティーではなく、フィズ独特のまろやかさのようなものも感じられて、そこがこの香りの面白さだ。
My Evalution
★★★
ラルチザンらしいか？と言われると、そこは微妙なところだし、つけるなら期間限定だったり、場所限定ということもあるので、悪くはない香りだけど、上記の理由から星は３つ。
