第199夜 By the Fireplace

甘い煙に燻されて

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DATA

Name: By the Fireplace(バイザファイアプレイス)
Brand: Maison Martin Margiela 
Lauched in 2015
Perfumer: Marie Salamagne
50ml ¥8,800

My Episode

スモーキーというのはぼくの好みの香りの要素としてはとても重要。
ぼくの肌そのものが、いつもしっとりとしているせいなのか、クリーミーな香りはどうしても受け入れられず、その反対にそのしっとりを少し乾燥させてくれるような乾いた香りということで、スモーキーな要素を求めているのかもしれない。
今日ご紹介する「By the Fireplace」もまさにそんな燻し系香水の一つだ。
なんてったって名前からして燻される。「暖炉のそばで」だぜ。燻されない方がおかしいではないか!
肌に載せたとたん、スモーキーな香りとともに流れてくるのは、メープルシロップのような甘いグルマンな香り。
そして、そのグルマンな香りは比較的ずっと続く。
純粋な煙たい香りというよりも、焼き栗の香りとでも言った方が良い感じ。天津甘栗の香りとでも言おうか。
でも、ぼくはこの香り、まったく嫌いではない。
むしろ好き。
甘くてクリーミーよりも、甘くてスモーキーの方が好き。
でも、アンバー系のお線香的な感じではなくて、どこまでいってもグルマンなのが良い。
スモーキーというと、湿度を下げてくれる効果を期待しちゃうけど、甘めなところがかなり強く出ているので、「By the Fireplace」は断然秋冬の香りだと思う。
冷たい空気の中で暖炉の温もりを、甘い焼き栗と焼きマシュマロを伴って煙が届けてくれる、っていう感じかな。

Notes

Top notes: Cloves, Pink Pepper, Orange Blossom
Middle notes: Chestnut, Guaiac Wood, Juniper
Base notes: Vanilla, Peru Balsam, Cashmeran

トップは意外にもクローブやピンクペッパーのスパイスが入っているけど、ぼくの肌の上ではそんなに感じられない。すぐにグルマンな甘さが来るのはとても不思議。


My Evalution

★★★★

どこかでかいだことがあると思ったら、ラルチザンでベルトランが作った「Noir Exquis」に近しいものを感じる。

 

1001perfumenights.hatenadiary.jp