第338夜 Noel au Balcon 

シナモンチャイのような、クリスマスティーな香り

 

DATA

Name: Noel au Balcon (ノエル オ バルコン|賢者をも狂わす魅力)
Brand:Etat Libre d'Orange(エタリーブルドオランジェ)
Lauched in 2007
Perfumer:Antoine Maisondieu
50ml 16,500


My Episode

クリスマスの香水と言えば、まっさきに思い浮かべるのがパルル モア ドゥ パルファムの「Guimauve de Nöel 31 (ギモーヴドノエル)」だ。クリスマスのマシュマロという名前の香りなのだが、まさに甘い香りで、ぼくは結構この香りが気に入っている。
だが、すでにこの香水はご紹介しているので、別の香りを取り上げなくちゃ…と思って探してみつけたのが今日ご紹介する「ノエル オ バルコン」だ。


バルコンとはバルコニーのことで、直訳すると、クリスマスにはバルコニーで…という意味になる。
しかし、実は調べてみると、これはどうやら欧米での言い習わしの一説のようだ。

Noël au balcon, Pâques au tison.
(クリスマスがバルコニーならイースターは暖炉の前)

これは、クリスマスの寒い時期にバルコニーで過ごせるほど温かいのであれば、イースターは暖炉の前で過ごさなくてはならない。
という意味なのだとか。
イースターは春先のイベントなので、その頃の気候とクリスマスの気候の差を表現する言葉らしい。

その一説を取ったこちらの香水はまるでクリスマスの時期に飲むミルクティーのような雰囲気だ。実は、このブログを書くために、今月に入ってから購入したものなのだが、NOSE SHOPで試した時から、この香りにぼくの鼻は敏感に反応した。
ものすごく気持ちよいんである。
普段はぼくはかなり重めの香りを好んでつけるので、ぼくの鼻にはかなり軽く、マイルドに感じられるのだが、それでも、クリーミーなお茶のような香りもするし、スパイスもしっかり感じられて、大満足!となる。
シャワーを浴びた後に、たっぷりと肌に直接纏い、その上から服を着る。そうすると、程よい感じで体温で温められ、外出先などでマフラーの間からほのかに香り立ってくる感じがするんである。
なので、昨日ご紹介した「EYES CLOSED」と共に、12月に入ってから、ずっとヘビロテしている香りで、ぼくの中ではヴァレンタインまではクリスマス気分を味わいたいので、恐らくその時まではこの香りのお世話になることだろう。


NOTES

Top notes:Honey, Apricot, Mandarin Orange
Middle notes:Cinnamon, Orange Blossom, Chili Pepper
Base notes:Vanilla, Black Clover, Caraway, Labdanum, Patchouli, Musk

こんなにはっきりとお茶の香りがするのに、明かされている香料の中にはお茶は入っていない。様々な香りが重なり合って、ぼくの鼻に、お茶の香りを感じさせているのかもしれない。

My Evalution

★★★★★

強烈な印象を与える香りではないが、優しい気持ちになれる香りだし、ちょっと重い香りに疲れた、という時でも、この香りは芯のある香りでもあるので、物足りなさを感じることもなく、バランスよく楽しめるような気がする。