第384夜 hangover

あんまい!濃厚!ジューシー!

 

DATA

Name: hangover(ハングオーヴァー)
Brand: KOHSHI
Lauched in 2022
Perfumer:Matsuno Hidenori(松野 秀至)
50ml ¥18,700

My Episode

2022年のサロンドパルファンの目玉だったKOHSHIは50種類以上の香水をずらりと並べてぼくたちを驚かせてくれた。
毎日通っていたぼくは、その中からいくつかをピックアップしながら、ほぼ毎日のように1本ずつ購入したのだが、1本だけ残念ながら購入できなかった香りがある。
初日に試して気になっていたものの、ついつい後回しにしているうちに、売り切れとなったしまった香りだ。
だから、ぼくは後日、代官山の店舗に行った時に改めて購入した。それが今日ご紹介するhangoverである。
売り切れになった理由は明白。
とにかくトップが「うわっ!」と鼻が驚いて鼻腔が5㎜ぐらい広がるほど甘いんである。
しかも、その甘さはもっさりした甘さではなく、もっとさっぱりとしたフルーティーな甘さなのだ。
しかも、その香りは5分ほどで、ミドルからどんどんまた別の香りが顔をのぞかせる。それがちょっと大人っぽい、苦み走ったような香り。
そしてラストに近づいてくると、タバコのようなスモーキー感がほのかに立ち上って来る。
なんだか、一本で若い娘が年齢とともに経験を重ね、一人の女性へと成長するような様を思わせる香りなのだ。
KOHSHIの香りの面白いところは、とにかく変化が劇的であるところ。
これ、本当に日本人が調香したの?と思わせる驚きに満ちあふれた香りで、ぼくはすっかり気に入ってしまったんである。

NOTES

Top notes:Lemon, Apple, Vanilla, Davana
Middle notes:Green cognac, White cognac, Red wine, Rose, Jasmine
Base notes:Tabac, Musk, Amber, Peach

こちらはしっかりとトップのフルーティーな甘さを感じられた。そして、この調香を見ると、甘い~渋い~煙いと変化する様が想像できる。
甘さは持続するので、甘いのが好きな人には特におすすめかも。

My Evalution

★★★★
ラストが何となく石鹸ぽい香りになるところだけが気になるのだが、これは香りの構成上仕方ないかもしれないし、逆にそれがヒットした要因かもしれない。