第121夜 Red Aoud

スパイシーなウードだけど…

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DATA

Name: Red Aoud
Brand: Montale
Launched in 2008
Perfumer: Pierre Montale


My Episode

モンタルからウードの香りがたくさん出ていることを知り、しばらくの間はハマるのが嫌で敬遠していたのだが、今まで日本で気軽に手に入れることができていた50mlサイズの取り扱いがなくなるかもしれないという話を聞き、慌てて集め始めるようになった。
日本の公式サイトで購入できるものはすべて揃え、さらに日本未入荷のものも海外の香水サイトから買いあさり、もうこれでほとんど網羅できた…と思ったら、まだその他にもぼくの知らないモンタルのウード系香水があることを知った。
なんでも凝ると徹底的に調べないと気が済まないぼくは、一体モンタルから過去に出たものも含めてどれだけのウード系香水が出ているのかを調べてみた。
パリの公式サイト、日本の公式サイト、さらにFRAGRANTICAの情報を集めて調べた結果、全部で54種類のウード系香水がモンタルから出ていることが判明した。そのうちの32本を所有しているわけだが、まだ22本揃えなくてはコンプリートできないのかっ!と戦々恐々としているところだ。
いっぺんに揃えるのは難しいので、とりあえず、発売年が古いものから徐々に集めていこうということになり、パリの公式サイトから注文したうちの一本が「Red Aoud」だった。
発売年は2008年で、かなり初期のころのウードになる。
そのことも加味して考えると、確かに当時は画期的な香りだったかもしれない。
トップから鼻を刺激してくるスパイスの香りが特徴的。
それがしばらく続くと、少しずつ甘味が出てきて一時間後にはクリーミーになって落ち着くのだ。
悪くはない香りなのだが、今は他にも様々なタイプのウード系香水が出ているので、斬新さのようなものはあまり感じられない。
ウードの香りが好きで色々と試している人だったらきっと「うん、前にもどこかでかいだことある香りだな」という印象を持つだろう。

NOTES

Top notes:Agarwood (Oud), Pepper
Middle notes:Rose, Saffron, Cumin
Base notes:Sandalwood, Orris Root, Vetiver

香りのことを良く知っている人だったら、トップのスパイスがペッパーやサフランからくるものであることはすぐにわかるだろう。
それぐらい輪郭のはっきりとした香りだ。

My Evalution

★★

Episodeにも書いたが、これが発売当時のレビューであれば、評価はもっと高くなったかもしれない。そういう意味では時代を先取りし過ぎたのだろうか?