第123夜 Nepal Aoud

温かみのあるレザーのウード

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DATA

Name: Nepal Aoud
Brand: Montale
Launched in 2014
Perfumer: Pierre Montale


My Episode

ウード系の香水を54本も出しているモンタルのちょとレアな香水の中の1本。
この「Nepal Aoud」のどこがレアなのかというと、日本からは公式のサイトで注文できない香りなのである。
日本からモンタルの公式サイトにアクセスすると、ショップに飛べるようになっているのだが、どうやらそのショップの所在がタイらしいのだ。
つまり、アジア圏で販売する香水と、欧米で販売する香水がどうやら違っているらしい。
試しに、自分の居住地を欧米にしてみたら、ショップに掲載される香水の種類が若干異なっていることに気づく。
じゃあ、なんで「Nepal Aoud」の存在を知ったのかというと我らがFRAGRANTICAである。そこでMONTALEの全香水がほとんど網羅できるようになっているのだが、そのページ記載されていながらも、公式サイトに出ていない香水があり、あれこれと調べてみたら、アジア圏では取り扱いのない香水だということがわかったのである。
だが、考えてみてほしい。ネパールってアジアじゃん。
だったらアジアでも売ってよ、ピエール…ってなったぼくは、どうにかして購入できないかと思って調べてみたら、運よくeBayに一本あったので、それを取り寄せてみたというわけだ。ちなみに、発信元はロシアだった。

さて、届いた香水を見てまずびっくりしたのが、ボトルの色が違うこと。FRAGRANTICAに掲載されているボトルは白なのに、届いたのはオレンジだった。ちょっとそれが不安ではあったけれども、ボトルの色が変わることはありがちなことで、あまり気にしないことにした。
さて、気になるのは香りだ。
どこがどう「Nepal」なのか…。
まず最初に感じるのはレザーの香りだ。それも安っぽくない上質の温かみのあるレザー。これは非常に心地よい。そしてウードとの相性も良い。
その後、だんだんとスパイスが効いてくる。
昨日、一昨日と二夜連続でご紹介したザ・スパイスとは違って、奥ゆかしいスパイス。それが非常に美しくレザーと絡んでいる。ウードをそのレザーとスパイスの繋ぎで使っているような感覚とでも言おうか。
あら、ピエール、やるじゃん!と肩を叩きたくなるほどの出来栄え。

NOTES

Top notes:Agarwood (Oud), Saffron, Nutmeg
Middle notes:Amber, Bulgarian Rose
Base notes:Leather, White Musk, Madagascar Vanilla

やはりサフランってスパイス強いのね、っていうことが良くわかる。
しかも、山椒のようなかすかなスモーキーさも感じられるところがサフランの大きな特徴だということもこの香りから感じ取れる。

My Evalution

★★★

「ピエール、やるじゃん!」と肩を叩きながらも、評価は低くて、本当にごめんなさい。やはり他のウード系と相対的に考えるとこのぐらいの評価になってしまうのである。