第122夜 Aoud Safron

スパイシーなウードだけど…

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DATA

Name: Aoud Safron
Brand: Montale
Launched in 2009
Perfumer: Pierre Montale


My Episode

昨日ご紹介したRed Aoudが発売された翌年の2009年に発売された香り。
でも、正直に言うと、Red Aoudと非常に近しい香りだから、果たしてこの香りを出す必要があったのか?と甚だ疑問ではある。
なんだったらモンタル氏に直接問い詰めたいほど。
ただ、「Red Aoud」と「Aoud Safron」の決定的な違いは、ミドルからラストノート。
「Red Aoud」はスパイス以外にもサンダルウッドやベチバーなどの香りが効いているせいか、ラストにかけて非常にクリーミーに落ち着く。スパイス感はなりを潜めるのである。
だが、この「Aoud Safron」は名前からしピリ辛だ。サフランは世界で最も高価な香辛料の一つとして知られていて「King of Spices」とか「Red Gold」と呼ばれている。
だからなのか、とにかく「Aoud Safron」はそのピリ辛感が前面に押し出されていて、それが最後の方まで途切れることはない。
モンタル氏は恐らく、「Red Aoud」のあのミドルからラストにかけてのクリーミーさに物足りなさを感じたのかもしれない。
だったら、徹底的に最後までスパイスが残る香りを作ろうということでこの香りを作った可能性は高い。
そう思えば、これはこれでありなのかなという気もしないではない。


NOTES

Agarwood(Oud), Saffron, Rose

FRAGRANTICAにはこの3つの香料しか掲載されていないが、いずれも「Red Aoud」に入っていた香料と同じだ。だから、この二つの香料の香りの傾向が似ているのは当然と言えば当然。

My Evalution

★★

辛けりゃいいってもんじゃねぇだろ?ということでそんなに評価は高くできなかった。バスタイムとかで消費しようかな、ぐらいのレベル。