第231夜 Falcon Leather

大人な深みと煙のウードレザー

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DATA

Name:Falcon Leather (ファルコンレザー)
Brand:Matiere Premiere(マティエール・プルミエール)
Lauched in 2019
Perfumer:  Aurelien Guichard
限定発売

My Episode

マティエール・プルミエールは、2019年に創業したヴィーガングレグランスのブランドである。
このブランドのことはまったくノーマークだったのだが、昨年伊勢丹で開催されたサロンド・パルファンで初めて知った。
まったく予備知識なしでメンズ館の1階のコーナーにこのブランドをみつけ、何となくさっぱりとしたボトルが整然と並んでいる様に惹かれて、試してみたら、これがどれも非常に面白い香りだったのである。
一見軽やかそうに感じられる香りでも、纏ってみると非常にユニークな香りが多かった印象。
そんな中でぼくが気になった香りが3つある。
そのうちの一つがこのFALCON LEATHERである。もうね、名前からして濃厚そうじゃないですか。レザーだし、ファルコンだし!(笑)
でも、もうその名前を聞いただけで、絶対にぼくの好みだとわかったので、その香りは一番最後に試すことにしたのだが、それまでの香りの印象がまったく薄れてしまうほどのぼくの好みの香りだった。
文句なしのレザー。しかも深みもあり、かすかな焦げたような香りと、そして、見事にウードの深みまで感じられる。
これよ、これ。こういう香りよ、ぼくが好きなのは。
誰が何と言おうと、ぼくはこの香りとじっくりとお付き合いがしたいの!と鼻腔に香りを送り込んだ瞬間、決意してしまうほどの好み。
実はこの香水、マティエール・プルミエールを扱っているお店ならどこでも買えるという代物ではないらしい。
なんと、世界中でも限定したデパートでしか売られていない香りなんだそうだ。なので、今はもう日本では買えない。一度きりの売り切りという形で日本に入ってきたとのこと。
確か、サロンド・パルファンの初日にぼくはこの香りを購入したのですが、あまりにも好きすぎて、これが使い切ってしまった後のことを考えて、その後、もう一本だけストックしておいた。
これでももう気兼ねなく使える。
今年はレザーも買ったことだし、まだまだ寒い日が続くので、しっかりとこの香りと向き合いたいと思っている。

NOTES

Top notes:Saffron, Labdanum
Middle note:Birch Tar
Base notes:Benzoin, Agarwood (Oud)

昨日に引き続き、こちらもまた明かされている香料は少ない。この焦げたような感じはBirch Tarによるものだろう。Saffronの独特のスパイシー感はぼくにはそれほど強く感じられないのだが、恐らく隠し味として効いているのだろう。

My Evalution

★★★★★
だって、ウードにレザーだぜ!最高の組み合わせに決まっているじゃないか!これは本当にどんどん使ってもっともっと肌に馴染ませ、それこそ毛穴からこの香水から抽出したウードを出したいというくらい好きだ。