第374夜 Mimosa

奥ゆかしいミモザの香り

 

DATA

Name:Mimosa
Brand:Le Couvent Maison de Parfum
Lauched in 2021
Perfumer:Jean-Claude Ellena
100ml:¥23,760

My Episode

2022年のサロンドパルファンではいろんなブランドの香水を直接楽しめたのも良い思い出だったが、何よりもぼくが感動したのは、憧れの調香師であるエレナ氏に直接お会いできたことである。
どれだけぼくが彼に会いたかったかというと、トークショーの先行予約が伊勢丹のMIカード会員様限定だったために、そのためだけにMIカードを作ったのである。そして、先行予約が始まって開始2分でなんとか予約を完了することができた。どうやら予約開始5分で両日とも満席になったらしいので、非常にラッキーだったと言えるだろう。
トークショーはかぶりつきで見たのだが、エレナ氏のお茶目な部分や優しい部分も垣間見ることができたし、通訳の方が香水のことを良く知っている方だったこともあり、本当に楽しい至福の40分間だった。
そして、エレナ氏に直接サインをいただけるというので購入したのが今日ご紹介するミモザ
でも実際にサインをしてもらったのは、大好きなアンブラの方だったのだが…。
ミモザと言えば、ラルチザンパフュームのミモザがぼくは大好きだし、すでにエレナはペリスモンテカルロミモザを作っているので、果たしてそれぞれどう違うのかを試してみたいと思っていた。

 

1001perfumenights.hatenadiary.jp

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さて、ル・クヴォンのミモザはどうかというと、非常に優しいミモザだ。それほどミモザの香りが前面には出てこない。吹きたての時はふわっとミモザの花に包まれるような感じがするが、香りが落ち着くと、ほのかにミモザの香りが残る程度なのだ。
これは、まだ少し寒いからそう感じるだけなのかもしれないので、もう少し季節が進み、春らしくなったら、ミモザの香りがもっと残るかもしれない。

そういう意味では3つのブランドのミモザを比較してみるとミモザ感が一番強い順では

ラルチザンのMimosa Pour Moi
ペリスモンテカルロのMimosa Tanneron
ルクヴォンのMimosa

となる。同じ調香師が同じモチーフで作っても、ブランドによってこんなにも仕上がりが違うのだということが良くわかった。

NOTES

Top note:Bergamot
Middle note:Mimosa
Base note:Cedar

ほかのブランドのミモザ同様、明かされている香料は非常にシンプル。ミモザの強烈な花の香りを抑えているのは、とっぷのベルガモットなのかもしれない。

My Evalution
★★★★
季節が非常に限定されることと、ミモザそのものがそれほど好き!というわけではないので、(じゃあ、何故買うのだ!と問い詰めないで!…笑笑)評価はちょっと微妙なところ。ただ、クヴォンのミモザが面白いのは時間が経ち、肌に馴染むと、肌の奥からミモザの香りがしてくるというところ。これは他のブランドのミモザ香水にはなかったので、とてもユニークだ。