第12夜 Mimosa Pour Moi

むせかえるような春の花の香り

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DATA

Name:Mimosa Pour Moi(私のミモザ
Brand:L'Artisan Parfumeur
Lauched in 1992
Perfumer: Anne Flipo
日本では販売終了

My Episode

基本的にぼくは昔から花の香りはあまり好きではない。
特にフェミニン過ぎるフワフワとした香りは好まない。他人から香る分にはあまり気にならないのだが、自分には絶対に似合わないというのはわかっているので、まず選ぶことはない。
しかし、そんなぼくでも花の香りをまったくもっていないというわけでもないのだ。中には受け入れられる花の香りというのがある。
それは、個性の強い香り。
「バラ泥棒」の時も書いたけれども、例えばそこに力強さが宿っていたり、香りそのものに強烈なパンチが効いているとノックダウンされてしまうのだ。
さて、この「私のミモザ」もぼくにとってはそんな香りだった。
春の花の代表であるこの花のことは知っていたけれども、実際に花の香りを意識して嗅ぐことはなかった。しかし、この「私のミモザ」を知ってから、ぼくは意識してミモザの花の香りを嗅ぐようになったのだ。
この香水は見事にそのミモザを表現していると思う。
ミモザの花そのものは1輪だけだったら実はそんなに香りの強い花ではないと思うのだが、この香水はそのエッセンスをきちんと抽出し、そこにグリーンを加えることによって、よりミモザらしく仕上げているところがポイントだと思う。
ミモザの花束そのものを抱えているような気持ちになるのだ。
この香水そのものはぼくにとっては旬のもので、2月から3月にかけて集中的につけていたのだが、ついに6年ほどかけて100mlと使い切ってしまい、日本での取り扱いがもうないので、来年は海外のサイトから取り寄せたいなと思っている。

NOTES

Heliotrope, Mimosa, Vannila

いつも香りの成分を表記する際は、FRAGRANTICAというサイトを参考にしているのだが、たまに詳しい成分が載っていないことがあり、この「私のミモザ」も詳細は掲載されていない。
ラルチザンパフュームの本国の公式サイトを見てみると、上の3つだけが書かれていた。
別のサイトによると、トップがスミレの葉、カシスの芽、ミドルがミモザの花、ラストがムスク、杉、バニラとなっている。

My Evalution

★★★