第264夜 Alfa

メタリックな甘さを感じる香り

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DATA

Name:Alfa (アルファ)
Brand:Mendittorosa(メンデットローザ)
Lauched in 2012
Perfumer: Amelie Bourgeois
100ml ¥30.800

My Episode

NOSE SHOPは大好きな香水専門店だ。
特に香水に詳しい店員さんと話をする機会に恵まれると、もうそれだけで、わくわくするし、そういう店員さんと話をしたいがためにお店に足しげく通うことにもなる。
特にニッチフレグランスの中でも特殊な系統の香りを好むぼくにとっては、そういう店員さんとの会話が何よりも癒しでもあるし、自分自身の香りに対する教養(というとちょっと大げさだけど)も身につくと思っている。
こういうことって、ネットや書物では味わえないから、余計に香水好きな人との会話をぼくは重視してしまうのだ。
さて、この「アルファ」についても購入を決意するまでに紆余曲折あった。
まずは、最初にこのブランド、メンデッドローザの香水をお迎えした時のブログを2本読みなおしてもらいたい。

 

1001perfumenights.hatenadiary.jp

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この時、ぼくはウード系の香水「アルファ」「オメガ」「イド」の三本を試しているのだが、この「アルファ」はまったく興味が持てなかった。「オメガ」と「イド」の方がぐっと自分の鼻が反応したのである。

さらに、ぼくは上記の2本をお迎えした二週間後に、もう一本、このブランドの素晴らしいウード系の香水をお迎えしている。

 

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そして、この時もぼくは完全に「アルファ」のことはスルーしていた。
でも、ずっと気になる香りではあったのだ。
他のウード系の香水があまりにも強烈すぎて、そっちを優先してしまったばかりに、なかなかこの香りを再確認することができなかったというのもあるだろう。

そして、2021年の年末に、その年を締めくくる香りを探しに行った。
その際に、再び、この「アルファ」を念のために試すことになった。
そうしたら、それまでまったく反応しなかったぼくの鼻がこの香りに初めて反応したんである。

よく考えたら、この香りを試したのは、夏の暑い時期である。
その時には感じられなかったものを冬にキャッチすることも多い。
年末にNishaneの「カラギョズ」をお迎えしたのも、暑い時には苦手だったものが(この時のことも、上記の「オメガ」の記事にも書かれている)、湿度の低い冬の寒い日に急に気になり、なんとまさかのお迎えすることになったことからも、香りの印象が寒さや湿度に大きく左右されることの証でもある。

では、この「アルファ」が他の「オメガ」や「イド」に比べてどう違っていたのかというと、ぼくの鼻はこの香りのメタリックな部分をまっさきに感じ取ってしまったから。オゾン系の香りとも呼ばれる、独特のキンキンとした香りがしてしまって、それがずっと受け入れられずにいた。

ところが、寒い時期に試すと、確かにそのメタリックな香りはするものの、その中に甘さを感じるのである。あぁ、これだったらきっとこれからも仲良く向き合うことができるなと思って、購入を決意した。

そして、同時に、また別の、これもまた同じブランドで意義深い香水をお迎えしたので、それは次回、また語りたいと思う。

NOTES

Tyme,Saffron,Ravensara,Agarwood(Oud),Natumeg,Jasmine,Precious Woods, Incense, White Musk, Sandalwood, Cloves, Carnation

ぼくの鼻がメタリックな香りだと感じたのは一体どの香料なのか、FRAGRANTICAの情報からではわからないのだが、恐らくサフランあたりが、他の香料と相まって、そういう雰囲気を感じ取るのだろう。

My Evalution

★★★★
「オメガ」や「イド」と比較すると、出番はひょっとしたら少ないかもしれないが、でもこれは大切に使っていきたいと思う。