第322夜 LP No.9 for Men 

すっきりした中に感じる個性

 

DATA

Name:LP No.9 for Men
Brand:Penhaligon's
Lauched in 1999
Perfumer:Christian Provenzano

My Episode

昨日ご紹介した「Lp No.9」の男性バージョン。
1年後に出た作品なので、恐らくペアフレグランスとして作られたのだろう。
そして、個人的にはこっちの香りの方が昨日の香りよりもしっくりと肌に馴染む。
ペンハリガン独特の理髪店的なかっちりとした印象はあるのだが、その中でも個性をトップから感じられる香りでもある。
とにかく最初からスパイスを感じるのだが、そこにLp No.9でも感じたような独特の個性をしっかりと感じる。
そこがこの香りの面白いところ。
そして、だんだんとラストに向かって、ヴァニラとかパチョリの重さも感じられるようになり、その中にいろんな個性が残り、実に面白い香水だと言えるだろう。

NOTES

Top notes:Mandarin Orange, Palisander Rosewood, Bergamot
Middle notes:Cloves, Cinnamon, Nutmeg, Pepper, Orris, Ylang-Ylang, Jasmine, Rose
Base notes:Amber, Patchouli, Vanilla, Musk

Lp. No.9の男性版なので、少し変化はするが、それでもベースの個性は踏襲されていて、そこがこの二つの香水の面白いところ。そして、やはりクリスチャン・プロヴェンザーノの手掛ける香水はユニークなものが多いなと改めて思った。

My Evalution

★★★

女性向きの香りよりもスパイシーであっさりとしているが、それでもそれほど高い評価にはならないのはなぜだろうか、やはり鼻が肥えてしまったからなのだろうか。それとも、その逆で鼻が麻痺しているからなのだろうか。