第29夜 Mesmerising Oudh Accord & Gold

深みと甘さとスパイスの絶妙なコンビネーション

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 DATA

Name: Mesmerising Oudh Accord & Gold(ウード・アコード&ゴールド)
Brand:Molton Brown
Launched in 2019
Perfumer:Philippe Bousseton
100ml 22,000 円

My Episode

香水ブランドの中に、香水だけではなく、ボディクリームとかボディソープなどを香水と同じ香りでリリースしているブランドは少なくない。
以前はラルチザンパフュームも様々なボディケアラインを出していて、ぼくは自分の気に入った香りはできるだけそういったボディケアも同じ香りで揃えたいと思っていた。
しかし、そんなブランドの中に、香水よりもボディケアの方が知られているブランドというのも少なからずある。
今日ご紹介するモルトンブランもそんなブランドなのではないだろうか。
ぼくがモルトンブラウンのことを初めて知ったのは、どこかのホテルに泊まった時のことだ。それがどこのホテルなのか忘れてしまったのだけれども、とにかくアメニティが充実していて、それがとても良い香りで、そのブランドがモルトンブラウンだったのだ。今から思うと、ちゃんとメモをしておくべきだったのだが、とにかくモルトンブラウンのボディソープなどの香りはぼくの好みだということはその時に初めて認識した。
ところが、まさかそのモルトンブラウンが香水を出しているとは思いもよらなかった。
ぼくがこの香りを初めて知ったのは昨年のこと。
SNSでウード・アコード&ゴールドのシャワージェルが紹介されていて、気になってAmazonで注文して使い始めたら、そのあまりの素晴らしさにすっかり魅了されたのだ。
ウードの香りのシャワージェルなんて、今まで使ったことなかったし、そんなものが存在するとは思ってもいなかった。しかも、シャワージェルながら、しっかりと深みのある高級感溢れるウードが感じられるではないか。
これで香水が出ていたら、良いのに!と思って調べてみたら、なんと香水も出ているではないか。
しかもオードトワレと、オードパルファムの2種類も!
しかし、ぼくがこの香水を買うまでに少し時間がかかってしまった。
というのは、シャワージェルで満足してしまって、定番である香水が後回しになったのだ。
香りは知っているし、定番だからすぐになくなることはないだろうし、先に確保しておかなくちゃいけないウード系香水があるし…という様々な理由で先送りになっていた。
しかし、今年のお正月、たまたまクレジットカードのポイントがかなり溜まったのを機に、こちらの香水を思い切って購入することにしたのだ。
そうしたら、本当に正解だった。
シャワージェルで楽しんでいた時は、シャワータイムと、その後の洗面所の残り香(それでもこのシャワージェルは濃い方なのでかなり長時間残っていたけれども)だけだったが、その香りを肌に載せている間じゅう、ずっと感じることができるのだ。
モルトンブラウンは、バスアメニティのブランドだから、香水は大したことないだろうと侮ってはいけないと確信した。
そして、この他にもぼく好みのウッディ系やレザー系の香りがあるようなので、少しずつ揃えていこうかなと思っている。

NOTES

Top notes: Black Pepper, Cardamom, Bergamot, Davana
Middle notes: Vanilla, Black Tea, Saffron, Rose
Base notes: Tobacco, Styrax, Olibanum, Agarwood (Oud), Honey

ウードの力強い深みのある香りを核にして、その周りを蜂蜜やバニラ、ローズのような甘さがほんのりと取り巻いていて、そこが非常にとろけるような雰囲気を出している。でも甘ったるくないのは、サフランやブラックペッパーなどのスパイスがその甘さを抑えているからなのだろう。
とにかくぼくは本当にこの香りが好きになってしまい、そのうちボディローションやオイル、オードトワレなどを一式揃えてみたいと思っている。

My Evalution

★★★★★

調香だけを見ると、一見ありがちなように感じる香りだが、これも他のブランドでは感じられない独特のウード感があって、本当に素晴らしい香りだと思う。