第33夜 FIDELIS

甘めウードに包まれて…

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DATA

Name: FIDELIS(フィデリス)
Brand:Histoires de Parfums
Launched in 2015
Perfumer:Julien Rasquinet

 

My Episode

最近はSNSで知り合った方から、時々香水に関する情報をいただくようになった。

特にぼくがウード系の香水が好きということが浸透しているせいか、「ウード系だったらこういうのがありますよ…」と情報を寄せていただくこともあり、とても嬉しい限りだ。
さて、そんなやり取りの中で知ったブランドが「Histoires de Parfums」だ。香り好きの間では「イストワール」という名前で知られているブランドなのだが、実はぼくはまったくノーマークのブランドだった。
ノーズショップでボトルを見たこともあったし、年代らしきものがボトルに書かれていて気にはなっていたけれども、まさか自分がそのブランドにはまるなんてことはまったく思っていなかった。
ちょうど、そんな情報をフォロワーさんからいただいた、数週間後、偶然にもいつもお世話になっているノーズショップの渋谷店にて、イストワールが特別イベントを開催することを知り、鼻息も荒く遊びに行ったら、すっかりこのブランドにハマってしまったのである。
フォロワーさんから教えていただいたウード系の香水は一本だけだったのだが、なんとそのほかにも様々なウード系の香水を出していて、そのどれもが非常に個性的。
さらに、まるで本の装丁をモチーフにしたボックスやボトルが素敵で、イベント期間中、何度も足を運んでしまったほどぼくはこのブランドが好きになったのだ。
イベントの初日に早速ぼくはお店に遊びに行き、色々と試したのだが、ぼくがフォロワーさん教えてもらったウード系の香水はかなり癖の強い独特の香りだったのだが、他にも気になるウードがあった。それがこの「FIDELIS」だ。まるっとした甘さが特徴的で、その時はまだ少し肌寒い時期だったので、その丸みのある甘さが温かさにも感じられて、そこにほのかなウードが加わり、実に気持ちの良い香水で、しかも「EDITION RARE」というレアなシリーズの一本だったので、迷わずに大きいサイズの60mlにて購入した。
その時、たまたまお店に来ていた方にお声がけいただき、彼女から面白いアプリを教えてもらった。
「Sommelier du Parfum」というアプリなのだが、このアプリの面白いところは、自分の今まで好きな香水を登録すると、それらの好みから、AIが、ぼくの好きそうな他の香水を教えてくれるというというのだ。
早速ぼくは、その場ですぐに試してみたくなり、アプリをインストールし、色々と登録をしていったら、なんと、この「FIDELIS」が98%の確率で好みの香水の一位に表示されたのである。
え?何?お店とグルになって、ぼくのことを陥れようとしているの?と思わず疑ってしまったほどの絶妙なタイミングでぼくは驚いてしまったのだけれども、この香りは明らかにぼく好みで、人工知能も侮れないなと思った。

NOTES

Top notes: Coffee, Saffron, Cardamom, Cumin
Middle notes: Raspberry, Rose
Base notes: Agarwood (Oud), Amber, Patchouli

ぼくにとっては、かなり甘めの香りなのだが、グルマン系の甘々な香りが好きな香水ファンには物足りないとのこと。香りの好みというのはひとによって微妙に変わってくるから面白い。

My Evalution

★★★

これを購入した時は、まだ2月で、少し空気が冷たい時期だったので、温かみが感じられたのだが、今これを書いているのは4月で、少し汗ばむ陽気の中で肌に載せると、この甘さがベタっと感じられてしまうので、ひょっとしたら夏には不向きなのかもしれないと思っているので、とりあえず3という評価にしておいた。また変わるかもしれないが。