第81夜 Crystal Aoud

フルーティーなウード

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DATA

Name: Crystal Aoud (クリスタル・ウード)
Brand: Montale
Launched in 2008
Perfumer: Pierre Montale

My Episode

ウードと言うのは、ベースとなる重い香りであることは、このブログの読者にはもう周知の事実だと思うが、それだけにどの香料と合わせるか、によって、その印象がまったく異なってくる。だからぼくはウード系の香水を色々と試したくなる。
そして、そのぼくの好奇心に火をつけてくれたブランドがモンタルだ。日本の公式サイトで取り扱っているウードだけでも現在19種類もあり、恐らくこれだけのウードを扱っているブランドは他にないのではないだろうか。
しかも、本国のサイトを見てみると、全29種類のウードが出てくる。
これは現在公式サイトで取り扱っているウード系香水だけで、廃盤になったものは含まれていない。
ぼくが現在持っているモンタルのウード系香水は全29種類なのだが、それは廃盤になったものも含まれているので、実際にモンタルから今までに出た香水はとてつもない数になるだろう。
良くぞそこまで種類が出るなぁと感心すると同時に、それだけウードというのは様々な香水とともに合わさることで、いろんな表情を見せてくれるということになるのではないだろうか。
さて、今日ぼくがご紹介する「Crystal Aoud」は残念ながら日本未発売なのだが、これが素晴らしい香りなのだ。
シャワーを浴びた後に肌に載せると、ぱっと鼻がとらえるのはフルーティーな香り。ぼくはまっさきにマンゴーを思い浮かべた。
こってりとした、南国の甘い香りが感じられた。
ウードはその底に控えめに存在する感じ。
でも、まったくいないわけじゃなくて、しっかりとそのフルーティーな香りを支えているのがわかる。
夏につけたら、もう最高の香りになるんじゃないだろうか。
そんな感じがした。
ウードでここまで夏の日差しが似合う香りもないかもしれない。それだけにこれからの季節、これを纏うのがとても楽しみだ。

NOTES

Top notes: Melon, Green Apple, Mandarin Orange
Middle notes: Agarwood (Oud), Teak Wood, Patchouli, Sandalwood
Base notes: Vanilla, Saffron, White Musk

この香りの構成を見てみると、マンゴーではなく、メロンなのだが、まんざら離れているわけでもなく、ぼくの鼻もなかなか良いところを突いているではないかという気がして嬉しくなった。
トップノートがすべて果物系というのも面白い。
ただ、持続力がそんなにないので、そこだけがちょっと物足りない。

My Evalution

★★★★