第90夜 Colonia Oud

トップの重いグリーンが苦手…無念!

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DATA

Name: Colonia Oud (コロニア ウード)
Brand: Acqua di Parma
Launched in 2012
Perfumer: Francois Demachy

My Episode

今週のテーマはイタリアの香水ブランド、なのだが、実はイタリアの香水ブランドというのは非常に少なくて、1週間もつかなと、正直不安になりながら、集めてみた。
アクア・ディ・パルマもそんな非常に少ないイタリアの香水ブランドのひとつ。
今までデパートの香水売り場で何度も目にしたものの、何となく重い香りはないんじゃないかと勝手に思い込んでいて、ずっと試さないでいた。ところが、銀座SIXにアクア・ディ・パルマが入った時に、そこにウード系の香水があるというのをSNSで知り、俄然気になって、売り場に行ってみた。
しかし、残念なことにぼくには物足りないウードだったので、その時は「きっといつか買うだろうけど、今じゃない」という気分で何も買わずにお店を後にした。
(むしろウード以外の香りの方が魅力的なものが何本かあったので、今度ちゃんとそのあたりも確かめてみたいのだが)
そんな矢先、ネットで気になる商品をみつけた。
それが、アクア・ディ・パルマのもう一本のウードだ。そちらは「Colonia Oud」となっている。色々と調べてみると、香料は非常に似たものを使っているが、それぞれはまったく異なる香水のようで(シリーズが違う)、これはこれで非常に気になり、ネットで調べたらそんなに高くもなかったので、思わず注文してしまったのだ。
さて、いざ試してみたら…。
もう最初から「無理」な香りだった。
トップの独特のグリーンを従えた独特の臭みが気になって仕方がないのだ。クリーミーでトロッとしたグリーンとでも言おうか。それが一体どの香料なのかさっぱりわからないのだが、偶然にも、今日似た傾向の香りをルイ・ヴィトンでみつけた。
Au Hasard 」という香りだ。
もちろん、ちゃんとかぎ分けたわけではないので、両者が酷似しているかどうかというのは実際のところ、よくわからないのだが、第一印象はものすごく似ていた。
両者の香料を調べてみたところ、共通しているのは、ベルガモット、レザー、サンダルウッド、ムスクだ。この香料自体はぼくの苦手なものはそんなに入っていないのに、これらが合わさると、こんなにもこってりとした香りになるんだ?と思ってしまった。
ただ、時間が経つと、そのグリーンみが少し薄れるので、それを待つ余裕が生まれたら、ひょっとしたら大丈夫になるかもしれないけれども、そんな香りをわざわざ使うこともないから、きっとこの香りはお蔵入りになるか、誰か興味のある人に譲るか、ということになるかもしれない。


NOTES

Top notes: Calabrian bergamot. Italian Orange
Middle notes: Agarwood (Oud), Amyris, Coriander
Base notes: Leather, Sandalwood, Atlas Cedar, Musk, Indonesian Patchouli Leaf

これらの香料を見ただけでは苦手なのがどれなのか、さっぱりわからない。むしろ好きな香りが多いはずなのに…。ぼくの香料に対する認識を少し修正する必要があるのかもしれないと思ってしまった。

 

My Evalution

トップのクリーミーな癖のあるグリーンが評価の別れどころで、ひょっとしたらこういう苦手な香りこそ、好きになる可能性は秘めているが、ここまで鼻が拒否反応を示していると、ちょっとそこを突破するのは難しいかもしれない。