第205夜 Eaudemoiselle de Givenchy Bois de Oud 

退屈な重いローズとウードの香り。

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DATA

Name: Eaudemoiselle de Givenchy Bois de Oud 
Brand: Givenchy
Lauched in 2012
Perfumer: unknown


My Episode

この夏、ぼくは暑さのせいなのか、それともコロナ禍におけるオリンピックに端を発したストレスからなのか、ウード系の香水を試すこともせずにネットでばかすか購入する時期があった。
メルカリはもちろんのこと、ebayにまで手を出して、日本ではなかなかお目にかかれないウード系香水を買いあさっていた。
今日ご紹介するジバンシーのこちらもその一つ。
これはたまたまAmazonで「oud」と検索したらヒットした一本だ。
ブラインドで香水を買う時の楽しみは、意外な掘り出し物を発見した時の喜びが大きいことにあるのだが、実は、思ったほど掘り出し物に出会えないということに薄々気づき始めた。
ウード系の香水はとにかく日本にはあまり入ってこないので、まず参考になる感想などは日本の香水好きの人たちのブログなどを探してもほとんどヒットしない。
海外のサイトといっても、せいぜいがFRAGRANTICAを参考にする程度。
あまりにも外れが続いたので、怖くなったぼくは、自分なりの線引きをすることにした。
価格が高いウード系香水(1万円以上)については、よっぽどのことがない限りは買わない。
というルールを自分に課したのだ。
それでも、欲しくなるウード系香水はたくさんある。
それがもし香水好きの人たちの評判が良いものであったら、候補として挙げても良いということにした。
さらに、例えばドバイ発の香りだったら、中東本国からの香りなので、たとえそれが自分に合わなかったとしても、お勉強だと思って多少高くても受け入れることができる。
そういう自分なりのルールを設けて、ウード系香水を集めることにしたんである。
(あともう一つ、Oudという名前がついていても、実際にはAgarwoodが入っていないことがあるので、そういう香水は除外というルールも定めている)
そんな中でみつけたこのジバンシィの「Bois de Oud」は日本のAmazonで1万円以下で購入することが判明。
FRAGRANTICAを見ると、ローズの香りは入っているものの、ヴァニラとかアンバー、シダー系のウッディな香料も入っているので、だったらとりあえず取り寄せてみるか、という軽い気持ちで取り寄せてみたんである。
しかし、結果としては、ちょっと残念。
ローズがかなりきついんである。
ウードとローズの相性はとても良くて、このふたつが組み合わさった香りは実に多い。
しかし、それらのすべてがぼくの好みかというと、そうとも限らないんである。
元々ローズは苦手な香料の一つなので、そのローズ味が強いと、ちょっと敬遠してしまうふしがある。
だから、ローズ系のウードは本当に慎重に選ばなくてはならない。
今回はお値段が安めなので、一か八かの賭けに出たのだが、結果としては、あまり好みの香りではなかった。
なんだか、ローズがかなり浮いていて、ウードの良さがまったく出ていない気がするのだ。
重みのある上品な香りだし、きっとウードが入ってなかったらこの重さは出ないだろう。
だが、ウードがぼくには足りないのは致命的。
ただ、唯一の救いは、そのローズがフェミニンなふわふわしたローズではないこと。重みのあるローズなので、そのあたりがもしかしたら仲良くなれる突破口になるかもしれないという予感はある。

Notes

Top note: Mandarin Orange
Middle notes: Rose, Orange Blossom
Base notes: Agarwood (Oud), Vanilla, Olibanum, Amber, Cedar

ローズの香りが強いといっても、フェミニンなローズではないので、それだけが救いだろう。


My Evalution

★★★

やはり、ブラインドでウードを買うのは無謀なのだろうか?ちょと悲しい。