第107夜 Oud Ateeq

キャラメルウードは中東の香り?

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DATA

Name: Oud Ateeq(ウード・アティーク)
Brand: Khalis
Launched in unknown
Perfumer: unknown

My Episode

ウードを巡る旅をしようと思って色々なウードを調べて行くうちに、日本にまだ上陸していないウード系の香水がたくさんあることを知った。
ウードは中東向けのものが多く、どうしても日本人にはなじみがないから、なかなか入ってこないという話も聞いたことがある。
ブランドそのものは入ってきていても、その中のウード系の香水はあまり入ってこないということも多々ある。
例えばキリアンなんかはその良い例だ。
お隣の韓国にはキリアンのウードが入ってきているというのに…。
だが、今はネットという非常に便利なものがあるので、以前よりはもっと気軽にウード系の香水を手に入れることができるようになってきた。
それはそれで非常にありがたいのだが、困ったことに、ついついあれも、これもと欲張ってしまうこと。
ネットで買うことのデメリットは試すことができないから、イチかバチかの勝負になることが多い。
値段が安いものだったら、痛手も少なく、「お勉強代」、あるいは「ウードの資料代」と思えば良いのだが、それなりのお値段だと代償が大きすぎて、もやし生活を覚悟しなくてはならない。
なので、できるだけそのあたりのバランスを考えながらネット通販を利用するのだが、名も知らぬ香水の中には以外にも掘り出し物があったりするので、冒険もやむなし、となるのだ。
さて、今日ご紹介するOud Ateeqもそんな香水の中のひとつ。
これはメルカリに出品されていて、お値段もそれほど高くなかったし、なんといっても中東のブランドの香水ということもありふらふらとぽちっとしてしまったのだ。
だが、中東のウードだから自分にとって良いとは限らない、ということをまざまざと感じた。
肌に載せた時は、キャラメルの甘いウードの香りがして、「あら?意外と良いかも」と思うのだが、時間が経ってくると、クリーミーな香りに変化して、ん?ちょっと待てよ?と鼻腔が思考をストップしてしまうのだ。
何となく苦手な香りが潜んでいるような予感。
ただ、そのあとグリーンに変化しないので、辛うじてぼくの苦手意識は出てこないのではあるが、少なくとも夏には向かない香りだということは確かだ。
冬になったら、もう少し印象は変わるかもしれないので、これは保留案件ということにしておこう。

それにしても、調香師のみならず、リリース年も不明なほど中東の香水というのは謎に包まれているのかもしれない。

NOTES

Top notes: Incense, Vanilla, Musk
Middle notes: Caramel, Agarwood (Oud)
Base notes: Woody Notes, Mint

My Evalution

★★★

面白いのはベースにあるミント。これがぼくの苦手な香りに進むのをセーブしているのかな?という気がした。もう少し軽やかに香ってくれたらよいのに、そこはやはり中東のブランドだからか、どうしても重くなってしまうのは仕方ないのかもしれない。