第109夜 Topaz

華やかでフェミニンなフルーティーウード

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DATA

Name: Topaz(トパーズ)
Brand: Judith Leiber
Launched in 2011
Perfumer: unknown

My Episode

ネットの香水専門サイトを見ている時にぼくが必ず確認するのが、そこで日本未発売のウード系の香水を扱っているかどうか。
たいていは検索できるようになっているので「Oud」と入れてみたり、日本語対応のサイトでは「ウード」で検索をかけてみたりする。ウードだけだと漏れることがあるので、「Agarwood」と入れることもある。
検索結果の中には、「Proud」という名の香水が入っていたりもして、ガクッとなるのだが、たいていはこの方法でウード系香水を網羅できる。
そこまでしてなんでそんなにウードを集めるの?と呆れられるが、日本一のウード系香水研究家を目指しているぼくの、これは意地でもある。
さて、そんな検索結果でみつけたのが今日ご紹介する「トパーズ」だ。
これは日本には恐らく入ってきていないだろう。
そもそもJudith Leiberというブランドも良く知らないのだが、どうやらハンガリーのブタペスト発のブランドらしい。
まず注目すべきは、ボトル。横長の長方形のボトルとキャップなどに施された装飾が何ともゴージャス。
まさにトパーズ色の香水の色と相まって、非常にセレブ感があふれている。
さて、香りはというと、これまたゴージャスな香りだ。
第一印象はフェミニン。
トップからその華やかさは感じられるのだが、それが10分もすると、深い香りに変化する。甘いことは甘いけど、深い甘さなのだ。ウッディな甘さが加わり、フェミニンな姿は少し奥に引っ込む。
むしろセクシーな香りに感じるほど。
例えば、フェミニンは可愛らしい服を着ていた女性が、いつのまにか深いスリット入りのセクシーな服に着かえていた、というような印象。
もちろん、女性っぽさは残っているんだけど、そこにいるのは大人の女性という感じ。
これ、逆に男性がつけても非常にセクシーに感じるかもしれない。
個人的には、そんなに積極的に使おうという気にはならないけど、ちょっとした集まりの時なんかにこれを付けて行ったら楽しいかなと思っている。

NOTES

Top notes: Mango, Kiwi, Cassis, Bergamot
Middle notes: Myrrh, Ylang-Ylang, Olibanum, Taif Rose, Violet Leaf, Water Lily, Jasmine, Lily-of-the-Valley
Base notes: Agarwood (Oud), Patchouli, Guaiac Wood, Sandalwood, Vanille, Musk, Cedar

香りの構成を見て驚いたのが、トップが実にフルーティーだということ。ゴージャスに感じたのは、これらの果物の香りによるものなのだろう。さらにミドルからの深い花の香りの要因もこれを見て良くわかった。


My Evalution

★★★

今週ご紹介している中東発のウードに比べるとはるかに洗練されているので、同じ星の評価でも、こちらは3.5といったところだろう。ただ、やはり個人的には日常的に使う感じではないので、そのぐらいの評価になってしまう。