第157夜 John Varvatos Oud

海外のホテルの香り?

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DATA

Name:John Varvatos Oud
Brand: John Varvatos
Lauched in 2014
Perfumer:Rodrigo Flores-Roux

My Episode

香りの記憶というのは、強烈なのに曖昧なことが多い。
この香り、絶対にどこかでかいだことがあるのに、その詳細を思い出せずに悶々とするという経験をしたという香水愛好家も少なくないはずだ。
記憶の糸を辿って、その目的地に着いた時はすっきりとするのだが、なんせ香りというのは目に見えないだけに、非常に曖昧模糊としていて、頼りない。
だからこそ香りというのは魅惑的なわけだし、より密接に五感に刻み込まれるのだとは思うが…。
さて、こちらもネットで取り寄せたウード系の香水だ。
まず、ボトルのゴージャスさにやられた。さらに1万円以下という価格にも惹かれた。これならもし失敗したとしても勉強代と考えることができるぎりぎりのラインである。
さて、届いた香りをひとふきした瞬間に感じたのは「海外」だ。どこがどう「海外」なのか、そしてその「海外」というのが具体的にどこなのか、ということまではわからないのだが、最初に頭に浮かんだキーワードが「海外」だった。
今までにもそういう印象を持った香水はいくつかあったのだが、それらの共通点が今一つまだ判明していない。
ひょっとしたら「ウード」の香りに異国情緒を感じるのかもしれないのだが、それだったら、他のウード系の香水でも同じ印象を持つことになるが、そうとも言い切れないので、ウード単体では異国情緒に結びつかないのだろう。
きっと他の様々な要素が絡み合って海外のイメージがぼくの鼻の中で形作られるのかもしれない。
ともあれ、この香りはゴージャスな感じもするし、一風変わった香りでもある。

Note

Top Notes:Tobacco, Nutmeg, Juniper Berries, Cypress, Sage
Middle Notes:Cinnamon, Turkish Rose, Pepper, Clove, Cardamom, Saffron, Egyptian Jasmine, Osmanthus
Base Notes:Incense, Agarwood (Oud), Myrhh, Leather, Opoponax, Labdanum, Cedar, Amber

ウード系の香水の中では様々な香料が使われているような印象がある。確かに甘めのスパイスな香りもして、そこにインセンスなどの要素も加わって、それが海外のホテルの空間を連想させるのかもしれない。

My Evalution

★★★

ボトルがあまりにもゴージャスなので、香りそのものは実はそんなに期待していなかったのだが、これが意外にも良い香りだ。シナモン、クローブ、タバコ、インセンスと、ウード以外にもぼく好みの香料が使われていて、スパイス系ウードの代表としてこの香りをこれからも使ってみたいと思った。