第196夜 L’Homme Ideal Eau de Parfum

一見おとなしいけど、実は個性的

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DATA

Name: L’Homme Ideal Eau de Parfum (ロムイデアルオードパルファン)
Brand: Guerlain
Lauched in 2016
Perfumer: Thierry Wasser, Delphine Jelk
50ml ¥10,780

My Episode

ロムイデアルのことを知ったのは、SNSで誰かがつぶやいていたからだ。
その人は確かロムイデアルエクストレのことをつぶやいていたと思うのだが、アーモンドの香り、そしてオリエンタルウッディ、シナモンというキーワードにぼくはすっかり惹かれてしまい、これは試さなくてはいけないという気になった。
そこで、この夏、ゲラン好きの友人とともに、帝国ホテル内のゲランを訪れたのであった。
いつものように、様々な香りを次々と試し、ぼくはその中でロムイデアルをお願いした。
そうしたら、ロムイデアル、いくつも種類があって、その時、ぼくはすっかり失念してしまい、SNSで見たのがどのロムイデアルなのかわからなくなったのだ。
しかし、いずれにしてもロムイデアルはベースがアーモンドということだったので、ナッツ系の香りが好きなぼくは、すべて試させてもらうことになった。
しかし、面白いことに、このロムイデアルのシリーズ、それぞれにまったく香りの印象が異なるのだ。
ベースにはアーモンドがあるはずなのに、そのアーモンドの感じ方がまったく違う。
これはひょっとしたらムエット上で試したからなのかもしれないので断言することができないのだが、本当にこれ、アーモンドなの?ぼくの知っているアーモンドとはちょっと違うんだけど?という印象。
そして、どれもがぼくの鼻腔を至福へと導くというわけでもなかった。
期待に鼻の穴を膨らませていたのに、いくつか試すうちに、鼻の穴もしぼんでしまったほど。
しかし、そんな中でぼくの鼻腔がひくついた香りがあった。
それが「ロムイデアルオードパルファン」だ。
最初にぼくの鼻が捉えたのがすっきりとした柑橘系の香り。
だが、同時にスパイスとアーモンドの香りがするので、苦手なシトラス系ではない。
それから少しずつ甘さが増すのだが、その甘さというのが、実に瑞々しくてフルーティー。そう、ぼくはフルーティーな甘さは大好きなのである。
水分多めっていう感じがたまらない。
そこに、だんだんとスモーキーなお香の香りが加わっていき、ラストはほんのりとレザーとトンカビーンの甘い香り。
男性的でありながらも、個性も感じられるし、他のロムイデアルと比較するとまとまりが良い気がする。
最初は個性が足りない!って思っても、実はこれが一番ぼくの肌には合う気がするし、時間がたつにつれて個性が出てくるところがこの香りの良さだと思う。

Notes

Top notes: Almond, Spices, Lavender, Bergamot, Thyme, Rosemary
Middle notes: Cherry, Vanilla, Incense, Bulgarian Rose
Base notes: Leather, Tonka Bean, Sandalwood

ラベンダーやローズマリー、タイムといったハーバルな香料もあるが、それほどハーバル感はない。でも、それがこの香りの柔らかさを演出しているのだろう。

My Evalution

★★★★

実はこの香り、夏の間もたまにつけていたのだが、これから秋冬にかけてどのように感じるのかすごく楽しみだ。