第215夜 Suede Galore

さっぱり軽やかな革の香り

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DATA

Name:Suede Galore(スエード ガロア
Brand:Cloon Keen Atelier
Lauched in unknown
Perfumer: unknown
100ml ¥26,400

My Episode

NOSE SHOPは月に一度は必ず行く香水専門店である。もちろん、買わないで試すだけという時もあるのだが、でも、行けば必ず気になる香りに出会うことができるお店でもあり、だからついつい定期的に通ってしまうのだ。
そんな中で昨年出会ったのがCLOON KEENというアイルランド発のブランドだ。まず、アイルランドと聞いてびっくり。香水を作っている国というイメージがないから。
フエギアがアルゼンチン発のブランドだと聞いた時と同じような軽い衝撃を受けた。
そんなCLOON KEENのいくつかの香水の中でぼくが一番気になる香りがあったのだが、ぼくの悪い癖で、名前をいつも覚えることができない。ムエットをもらって、そこに名前が書いてあるはずなのだが、そのムエットもいつの間にかどこかに紛れて失くしてしまうことも少なくない。
でも鼻の記憶は確かなので、その鼻の記憶だけを頼りに「あの時の香り」を探し出すことになる。
先週、NOSE SHOP銀座店に行った時にもそんな感じだった。
東京ではこのブランドは銀座店でしか取り扱いがなくて、その銀座店が閉店してしまうという話を聞いて行ったのだが、その時に仲の良い販売員さんとの会話の中でこのブランドのことが出てきて、そうだ!気になる香りがあったんだ!と思って試させてもらったんである。その店員さんはぼくの好みをご存じなので、「恐らくタケダさんはこの香りだと思いますよ」と紹介してくれたのが、この「スエード ガロア」で、確かに彼の言う通り、ぼくの好みだった。
革の香りがベースなのだが、非常に軽やかで瑞々しくて、革っぽさが非常に薄まっている。
本当は冬はもっとどっしりと革!っていう感じが好みなのだが、でも、こういう軽やかな革というのもあまり他にはみかけないので、これはこれで良いのかもしれないと思って購入に至ったのである。

NOTES

Top: Rum, Bergamot, Juniper Berries
Middle: Suede, Guaiac Wood, Jasmine
Base: Black Amber, Patchouli, Vetiver

この中でもっとも注目すべきはトップのジュニパーベリーだ。これがみずみずしさの一因となっているのは間違いないだろう。滑らかなスウェードと他の香りが見事に調和がとれていて、これは夏場にも活躍しそうな予感がする。逆に冬につけると、服の下に隠れるので、ひっそりと香らせるのにちょうど良いかもしれない。


My Evalution

★★★★

こんなに瑞々しいスウェードの香りって他にあるだろうか?という新体験を味わえるので、革好きな人にはぜひ試して欲しい。ぼくの肌はバキュームスキンで、香りをどんどん吸収するのか、減りがすごく早いのが気になるが。