第236夜 Woody Perfecto 107

深みと軽やかさが混在した木の香り

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DATA

Name:Woody Perfecto 107(ウッディ パーフェクト)
Brand:Parle Moi de Parfum(パルル モア ドゥ パルファム)
Lauched in 2016
Perfumer:  Michel Almairac
50mL ¥15,400

My Episode

昨日に引き続き、ぼくの大好きなラルチザンパフュームの「バラ泥棒」を調香したミシェル・アルメラックが家族とともに立ち上げたブランド、パルルモアドゥパルファムからの1本。
このブランドは全体的に意外にも非常におとなしい印象の香りが多く、重い香りが好きなぼくは、何度試してもピンとこない。
ぼくはもっと輪郭のはっきりとしたパキッとした香りが好きなのだが、パルルモアドゥパルファムは、わざとそのパキッと感を出していないような気がする。非常に優しくてゆるやかな輪郭を描いている香りが多い印象なのだ。
そんな中で、ぼくが2本目に選んだのがこの「Woody Perfecto 107」だ。しかし、これもまた最初はその良さがわからなかった。第一印象はぼんやりとしていたから。確かにウッディはウッディだけど、乾いた感じがして、とらえどころがない。鼻が迷子になるような感じがどうにもこうにも気持ち悪い。
ぼくの鼻はどこに向いているの?と不安になるのだ。
ところが、肌に載せてしばらくすると、だんだんとその方向性が見えてくる。肌の上であたためられることによって、木のぬくもりがふんわりと立ち上ってくるのだ。
さらに、そこに甘さとスモーキーさが加わり、やっと、香水名である「Woody Perfecto」の意味がわかってくる。
ものすごく軽やかなのに、木の香りがするというのは、なかなか珍しいのではないだろうか。重いのに軽いという二面性を持っている。
とにかくカサカサした乾燥した肌の印象で、例えば夏の日に焼けた小麦色の肌とかに似合いそう。
そうそう、日焼けをした後の肌ってこういう香りだよね、という感じ。
そこにエロティックさはなく、あくまでも健全な肌の香り。
だからね、この香りは夏でも纏える木の香りなんだと思う。
あと、香りに少し疲れちゃったけど、でも何か纏いたいという時なんかにも良いんじゃないだろうか。

NOTES

Top note:Coffee
Middle note:Vetiver
Base note:Leather

FRAGRANTICAのNotesを調べてみると、このブランドの香水のNotesはすべてシンプルだ。これは香料を明かしていないだけなのかもしれないが、これだけシンプルな構成なのに、深みと軽やかさの両方を表現しているというのはすごいと思う。

My Evalution

★★★★★
なかなか香りの輪郭がつかめなくて、当初は星4つかなと思ったのだが、やはりだんだんと肌に馴染むと素晴らしく感じられるので、★5つに評価を上げた。