第241夜 Oud de Nil

アニマリックな個性的ウード

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DATA

Name:Oud de Nil
Brand:Penhaligon's(ペンハリガン)
Lauched in 2016
Perfumer:  unknown
日本では廃盤?

My Episode

この香りの存在はもちろん、知っていた。
日本ではGINZA SIXの店頭で試すことができたので、他のローズ系ウードの「ハルフェティ」を試す時に一緒に試した。
しかし、その時の印象はなぜか「意外と軽い香りなのね」だった。
なんであの時この香りを「軽い」と思ったのか、意味不明。
「ハルフェッティ」がかなり強烈だったので、鼻がイカれていたのかもしれない。
なので、この香りは実は、ずっと自分の中では「買わなくても良いウード」という分類になっていた。
しかし、たまたまある日本の期間限定のアウトレットセールのサイトでこの香りがほぼ半額近くで出ていたので、思わず買ってしまったんである。まぁ、だめだったら、千一夜香水物語のネタになるしな…と勝手に自分を納得させながら。
そして、実は正直に告白すると、今の今まで開封せずに、放置していた。他に試す香りがたくさんありすぎて、鼻が回らなかったんである。まぁ、一回店頭で試しているし、ブログ書く時で良いかな、という、ある意味ひどい扱い。
さて、ブログを書く前に、右手の手首裏にひとふきしてみたのだが、びっくり。
え?こんなに重い香りだったの?といのが第一印象。
あの、GINZA SIXの地下のお店で試した時に感じた軽さというのは一体なんだったんだ?あそこだけ磁場がくるっていたのか?
え?え?と鼻がこれを書いている今でも戸惑っている。
やだ、そんなに悪い香りではないじゃないですか。
まぁ、かといって、良い香りかっていうとそこも微妙なところではあるけど。
とにかく重めだ。
軽いと思ったのは、あくまでもハルフェティと比べての話。あれが相当重かったから、そう感じるのかもしれない。
重い香りというのもいろいろと種類があるが、この重さは、アニマリックな重さだ。最初にかいだ時に、動物のにおいがして、それが強烈だったので、びっくりしたんである。
重厚感あふれる感じもウードらしいし。
ある意味ポートレートシリーズのウード系よりも重い。
華やかさというのはないが、どっしりと構えて何かをしたい時なんかにはこの香り、良いかもしれない。家で落ち着いて仕事したり一つのことに集中したりする時などに役に立つ香りと言えるだろう。


NOTES

Top notes:Bergamot, Grapefruit
Middle notes:Rose, Geranium, Jasmine, Orange Blossom
Base notes:Agarwood (Oud), Guaiac Wood, Papyrus, resins, Amber

これだけを見ると、どこにアニマルな要素が?と思うのだが、恐らく様々な香料が混ざり合って、アニマリックさを出しているのだろう。確かにミドルのローズは感じるのだが、ジャスミンによってオリエンタルな部分も感じられ、非常に面白い香りに仕上がっていると思う。

My Evalution

★★★★
星は4つだが、かなり5つ星に近い。もう少し個人的には甘さが欲しいところだから、この評価にしたが、とにかく重たくて個性的な香りが好きな人にはぜひ試して欲しい。
ちなみに、Nilとはナイル川のことだが、ナイル川にウードがあるというわけではなく、あくまでもこれはナイル川をイメージしたウードの香りという意味らしい。