第261夜 Cypress Mask 

全面的に木の香りに癒されたい

f:id:happyinkdays:20220312164818j:plain

DATA

Name:Cypress Mask (サイプレスマスク)
Brand:Tobali(トバリ)
Lauched in 2018
Perfumer: unknown
販売終了

My Episode

日本初のブランド、トバリのことを知ったのは、2019年のサロンドパルファンでのこと。
白いシンプルなボトルに惹かれて、色々と試したのだが、その時は一番ウード感の強いと思えた「Iron Wind」を購入した。
その時、他の香りも試したはずなのだが、なんだかその時は他にも色々なブランドの香りをかいでいて、かなり鼻が疲れていて、その他の香りはぼんやりしか感じることができなかった。
その後もTOBALIを試す機会はあったものの、何となく自分の中で勝手に「TOBALIは優しい柔らかい香り」という印象が強くて、もっとこってりとした重い香りを好むぼくには物足りなく感じてしまっていたのである。
ところが帰宅して色々と調べてみたら、TOBALIの他の香水にもウードが入っていることが判明し、これはいつか試さなくては!と思っていた矢先に、まさかのTOBALIというブランドが終了するというお知らせ。
それに伴い、オンラインにてスペシャルセールが行われ、慌てて持っていないTOBALIのウード系の香水を購入した。
その中の一本がこの「サイプレスマスク」だ。
肌に載せてみてまっさきに思ったのは、なぜ、最初に試した時に、この香りをお迎えしなかったのか…。そして、せめてセールの時にもう少し買いだめしておくべきだったんじゃないか…ということ。
それほど良い香りなんである。
ぼくの肌の上に載せて、まっさきに感じられるのは木の香り。とにかく隅から隅までウッディな感じがたまらない。
少し乾いた印象もあり、そこにほんのりとインセンスとかウードの香りが加わっている。さらにレザーなども入っているのだが、とにかくウッディなので、それらの香りが非常に軽やか。
そして、ほんのりと甘い。
つくづく、これはもっと大容量で欲しいと思ったほど良い香りだ。
こういうことがあるので、香水というのは第一印象にこだわらずに頻繁に試さなくちゃいけないなと改めて思った。

NOTES

Top notes:Hinoki Wood, Nutmeg, Saffron
Middle notes:Ink, Myrhh, Incense
Base notes:Cedar, Papyrus, Leather, Agarwood (Oud)

FRAGRANTICAの香料成分を見て「んっ?」ってなったのがInkである。写真を見ると香水のインクボトルらしいものが映っているではないか!説明文を見ると、墨汁を彷彿とさせる幻想的なノート。オークモスなどの天然素材からも採取されると書かれている。
ぼくの鼻はその墨汁的なものを感じ取れないのだが、恐らく鼻のどこかでそれを無意識に感じているのかもしれない。

My Evalution

★★★★★
ぼくの鼻を喜ばす香りなのに、ちゃんと大容量で買っておかなかったことをつくづく後悔しているので、この今ある50mlを後悔することなく、愛でながら使いたい。