第302夜 Spice Must Flow 

ピリッと甘いローズな香り

 

DATA

Name:Spice Must Flow(スパイスマストフロー|スパイスが刻むわたしの軌跡)
Brand:Etat Libre d'Orange(エタリーブルドオランジェ)
Lauched in 2019
Perfumer: unknown
100ml ¥35,200

My Episode

好きな香りの傾向というのは、昔からあまり変わっていない気がする。だって、香水を自分で意識して買うようになって、一番購入本数が多かったのがシャネルのアンテウス。
つまり、あまり日本では受け入れられないような深みのある香りが若い頃から好きだったのだ。
だから、ぼくが選ぶ香りは今でもあまり他の人とかぶることはない。そして、ぼくの肌そのものが普通の人とまた少し違っていて、独特の香りを放つらしく、さらに他の人とは違う香りになりがち。
さて、深い香りと一言で言っても色々とあり、さらに、それだけではない要素もぼくは大好きなのだが、そのひとつに「スパイス」というものがある。そのスパイスも辛いスパイスよりも甘いスパイスの方が好みだ。
なので、スパイシーで甘い香りがあると、ついつい手が伸びてしまい、購入に至ることも少なくない。
今日ご紹介するエタリーブルドオランジェの「スパイスマストフロー」も、以前このシリーズのウード系香水を購入した際に試し、ずっと気になっていた香りだった。
どこが気になったのかというと、トップから感じるスパイスだ。
まるでシナモンのような甘さを伴ったスパイスが薔薇の香りとともに香るのである。
さらに肌に載せてしばらくすると少しその華やかなスパイスが落ち着きスモーキーさを伴ってくるところにも惹かれた。
ただ、やはり値段が値段なので、ずっと躊躇していたのだ。3万円を超える香水というのは、気軽に買えない。
ちょっと一呼吸してから買うことになる。
だが、6月の値上げ前ということもあり、ぼくはどうせそのうち買うのだから、えーい!買ってしまえ!と思って購入に至ったのである。
ローズとウードの組み合わせにありがちなサフランも入ってはいるが、そのスパイスは10分ほどで消えるところが面白い。そして、途中からどんどん重みのある香りに変化して、でも、その奥にはしっかりと甘いスパイスも感じられるのである。海外ではクリスマスの時期のお菓子として知られているジンジャーブレッドの香りも入っているので、クリスマスの時期を中心に纏ってみたいなと思っている。

NOTES

Top notes:Cardamom, Pepper , Gingerbread
Middle notes:Cinnamon, Turkish Rose, Saffron
Base notes: Incense, Fir Balsam, Patchouli


いつもはこちらに記載するNOTESはFRAGRANTICAに記載のデータを参照するのだが、この香水に関しては情報量が少なかったので、公式サイトを参考にしてみた。
FRAGRANTICAには載っていなかったシナモンやペッパー、サフランなどもちゃんと記載されていて、ぼくの鼻もきちんと調香を分析できるようになったなと(一部の好きなものに限られるけど)自分で自分を褒めてあげたい!笑笑

My Evalution

★★★★

スパイス系の香りは大好きなのだが、ローズがかなり強めなので、星4つ。もう少しローズが控えめだったら完璧なんだけどなぁ。なかなか、ぼくの好みというのも難しいと自分でも思ってしまう。

ところで、このシリーズの箱がすごくゴージャスで捨てられないで困っている。中を開けると、まるで昔TVで良く見たベストテンの登場シーンみたいなのだ。(わかる人、いるかな?…汗)