第324夜 Elixir - 千一夜香水物語

エキゾチックでスパイシーな香り

DATA
My Episode
NOTES
My Evalution

DATA

Name:Elixir
Brand:Penhaligon's
Lauched in 2008
日本未発売
Perfumer:Olivia Giacobetti

My Episode

ペンハリガンの香りを集中的に集めていた時期がある。とにかく気になる香りは片っ端から試し、FRAGRANTICAで詳細を調べまくり、NOTESから目星をつけて、インターネットなどで購入できるものがあったら、購入するということを繰り返していた。
そんな時期に手に入れた香水のうちの１本がこの「Elixir」だ。決めてとなったのはオリヴィア・ジャコベッティが手掛けているということと、NOETSを見てもそんなに苦手な香りがなかったから。
当時ぼくがこの香水に対してどういう印象を持っていたのか、実は正直なところあまりよく覚えていない。
日本未発売のオリヴィア・ジャコベッティの香水を手に入れただけで満足していたのかもしれない。
シナモンが入っているので、今回改めて向き合うことになったのだが、実に面白い香りだ。
トップからシナモンの甘くてスパイシーな香りとミントのようなすっきりとした香りを感じるのだが、そこに、独特の香りが入る。それが一体なんのかはわからないのだが、ちょっとアジアの異国を思わせるような香り。ヒノキにも似た木の香りもする。
そして、ラストになっていくと、落ち着きを増し、インセンスのスモーキーな香りも漂う。
この香りをぼくは10年近くも封印していたことになる。
なんてもったいない！
これからはどんどん使っていくことにしたい。
特にさっぱりとした雰囲気もあるので、夏でも活躍しそうだ。
もちろん、冬は冬で凛とした空気に似合うだろう。

NOTES

Top notes:Eucalyptus, Cardamom, Cinnamon
Middle notes:Turkey Red Rose, Mace, Orange Blossom, Egyptian Jasmine
Base notes:Incense, Cedar, Benzoin, Brazilian Rosewood, Red Sandalwood, Guaiac Wood, Tonka Bean, Vanilla

トップのすっきりとしたスパイスの香りはミドルからラストにかけてまったく消えるというわけではなく、木の香りの中にほんのりと残る。そこがまたこの香りの面白さだろう。
あと、エキゾチックな感じもたまらなく良い。
ちょっとアジアのどこかを旅している気分になる。