【コラム】01 このブログの方向性について

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いよいよ千一夜香水物語が明後日より始まりますが、その前に、なんでこのブログを始めようと思ったのかということについて書いてみたいと思います。

プロローグで以前やっていた香水の記事の評判が存外良かったということを書いたのですが、それ以外にもこのブログを立ち上げようと思った理由があります。

それは、最近の香水に関する情報発信があまりにも偏り過ぎているから。

だって、だいたいが「モテ香水」とか、「人気のある香水」ばかりなんですもの。

そういう風潮がぼくにはどうしても理解できないんです。

もちろ、最初は良いと思います。

異性にモテたい、チヤホヤされたい。香りで人を惹きつけたい、と思う気持ちは良くわかります。でもね、良く考えてみて。果たしてその香水をつけたからといって、モテるか?っていうと、そうとも言い切れないんですよ。

そんな香水があったら、みんなモテちゃうじゃない?

とひねくれ者のぼくなんかは思ってしまうの。

香水って、そんな単純なもんじゃなく、もっと繊細で微妙なもの。体温によっても変わってくるし、肌質によっても香り方は違う。トップノートからミドル、ラストと香りも変化していく。だから、たとえばAという香水がぼくにはA-に感じることもあれば、別の人にはA+に感じることもあるし、別の人にはA/に感じちゃうことだってあるのです。

そういうことをまったく理解せずにただ「モテるから」という理由だけで香水を選ぶことになると、失敗することも多々あるし、それで香水が苦手になってしまうのは、もったいない。

香水というのは人によって、季節によって、湿度によって、体温によっていろいろと変化するということをきちんと理解しなくちゃいけない。

だから、このブログはそういう今までの香水ブログにありがちな「これさえつければ無問題」的なものとはかけ離れたものになります。

それよりも、大切なのは、その香水とどう向き合うか。

その香水とどういう思い出を作っていくか、どういう風に自分なりの物語をその香水で作るか、に重きを置きたいのです。

だから、このブログはあくまでのぼくの主観のみで書いていくようにします。

この香水にはこういう思い出があってね、この香水のこういうところが好きでね、手に入れたばかりの香水はこういう風に使っていきたいな…そんな自分語りをすることによって、その香水の可能性みたいなものを広げていきたいんです。

そして、一人でも多くの人がそういう香水の楽しみ方もあるんだ!ってわかってもらえると嬉しいなと思ってこのブログを始めることにしました。

ぜひ、これを機に、みなさんの香水の思い出話も聞かせてください。

ではでは、3月1日深夜の第一夜、どうぞお楽しみに!