第50夜 Darkoud

王道シンプルウード

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DATA

Name:Darkoud (ダークウード)
Brand:Hermetica
Launched in 2019
Perfumer:Alienor Massenet
50ml ¥16,500


My Episode

エルメティカは、2019年に誕生した新しい香水ブランド。
ぼくが最初にこのブランドのことを知ったのは、同年の秋に伊勢丹で開催されたサロンドパルファンだ。
しかし、その時、何度も売り場に行ったものの、行くたびにエルメティカのブースは多くの人で賑わっていて、じっくりとスタッフの方のお話を聞けず、香りすら試すこともできず、遠巻きに見ているだけだった。
なので、実際にこの香りを手に入れることができたのは、翌年のことだった。
伊勢丹の香水売り場にあることは知っていたので、そこでやっと香りを試すことができた。
一番最初の印象は、とにかくストレートなウードの香り。
エルメティカの大きな特徴は、すべてがアルコールフリーであることと、香りの構成が、シンプルで、変化しないということ。
ウードってどういう香りなの?と聞かれたら、まずはエルメティカのダークウードを試してみて。と言いたくなるほどシンプル。
ローズやサフランというウードと組み合わせると相性抜群の香料も入っているけれども、それはあくまでも芯となるウードを引き立たせるためという感じがする。
変化がないので、そこがちょっと物足りないものの、ウードのことをきちんと知りたい、ちゃんとウードと向き合いたいという時にはぴったりの香りなんじゃないだろうか。

NOTES

Rose, Agarwood(Oud), Saffron

香りがとてもシンプルなだけに、ウードを感じたいという時にはぴったりだと思う。いろんなウードを纏って、ちょっと疲れちゃったとか、ウードだけを楽しみたい、というような時にはこのウードは最高なんじゃないだろうか。お値段も比較的リーズナブルなのも魅力だ。

My Evalution

★★★

 

第49夜 As Sawira

深みの極みを求めて

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DATA

Name: As Sawira(アッサウィラ)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2015
Perfumer:Christian Provenzano


My Episode

2015年にペンハリガンからトレードルートコレクションとして、「ロタール」、「エンプレッサ」、「ラヴァンティウム」という3種類の香水が発売された。
その時、実はもう一本だけ伊勢丹限定で発売された香りがある。
それがこの「アッサウィラ」だ。
確かお値段も他の香水よりも1万円ほどお高かった気がする。
でも、当時のぼくは、とにかく刺激のある香りに飢えていたので、この香りがどうしても気になって仕方がなかった。
すでにトレードルートコレクションは他のところで試していたので、この「アッサウィラ」を試すためだけに伊勢丹に行った。
実は、しかし、その時の記憶がまったくない。
スタッフとどんな会話をしたのか、どういう感想だったのか、どんな経緯で買うことになったのか。だいたい何となくそういうことというのは、(特に気に入った香りならなおさら)覚えているものなのだが、この香りに関してはそのあたりのエピソードがすっぽりと抜けているのだ。
しかし、この香りがペンハリガンの中で今のところ一番好きだということは確かである。それぐらい気に入ったので、多少高くてもお迎えもしたし、限定なので、実はもう一本購入し、大切に保管もしてあるのだ。(劣化しないように封を開けずにしまってあるけど)
とにかくぼくが好きなのはこういう香りなのだ、という代表格のような香水である。恐らく日本では一般的ではないだろう。どちらかというと苦手という人の方が多いかもしれない。
なぜかというと、ウードの独特の香りがかなり強いから。昨日ご紹介した「ラヴァンティウム」もウードがメインの香水だし、どちらもスパイシーという点も共通しているのだが、ベクトルが違う気がする。
「ラヴァンティウム」は刺激が外に向かっている感じ。一方「アッサウィラ」はもっと内面を深く掘り下げる感じなのだ。
とにかく「アッサウィラ」は深さが他のどれとも違う。それでいてスパイシーなのである。これぞまさしくぼくの好きな香り。
最近、今まであまり行ったことのないようなブランドのお店に行く機会が多いのだが、初対面のスタッフに必ず伝えるのが「とにかく一番深い香りが好き」ということだ。
その深さの一例としてウードとパチョリを挙げているのだが、この「アッサウィラ」はそのぼくの好きな要件を見事に満たしているのだ。
そして、「ラヴァンティウム」もそうだけど、ペンハリガンにありがちな理髪店っぽい香りが感じられない。整髪料の香りがあまりしないというのもぼくにはたまらないのである。
そして、これもまた最近すごく気になっているクリスチャン・プロヴェンザーノ。彼は他のブランドでも様々なウードを手掛けていて、有名なところでは日本未発売だけどバイキリアンの「パールウード」も彼が調香しているのである。
これから彼のウードは少しずつコレクションしていきたいなぁと思っている。

NOTES

Top note: Saffron, Bergamot
Middle notes: Rose, Carnation, Jasmine
Base notes: Agarwood (Oud), Myrhh, Woodsy Notes, Amber, Labdanum
香りの内容としては、「ラヴァンティウム」と共通している点がたくさんある。
比較のため、ラヴァンティウムの内容は下記の通り。

Top note: Saffron, Wormwood, Artemisia, Bergamot
Middle notes: Rose, Cloves, Cardamom, Jasmine, Violet, Ylang-Ylang, Peach
Base notes: Agarwood (Oud), Patchouli, Guaiac Wood, Sandalwood, Amber, Myrrh, Cedar, Musk, Vanilla

香料として共通しているのが、トップのサフランベルガモット、ミドルのローズ、ジャスミン、ベースのウード、ミルラ、アンバーだ。

アッサウィラの方が香料の数は少ないのだが、その分、きっと一つ一つの香料の量が多かったり、深みが増すのはその数の少なさが要因だったりするのかもしれない。

ただ、あくまでもこれは公式に発表された香りの構成ではなく、FRAGRANTICAに掲載されているものなので、あくまでも推測でしかないのだが。

My Evalution

★★★★★

昨日に引き続き、今日の香りも★5つ。自分の求めている香りに出会うと、本当に嬉しいし、大げさでもなんでもなく、生きていて良かった!と思えるのだ。だから香水探しはやめられない。

 

第48夜 Levantium

一切の妥協を許さないスパイスの香り

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DATA

Name: Levantium (ラヴァンティウム)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2014
Perfumer:Christian Provenzano


My Episode

2015年にペンハリガンからトレードルートコレクションの1本として「ロタール」「エンプレッサ」とともに登場した香り。
3本の中でこれが一番刺激的だ。
とにかくトップからピリ辛な香りが鼻腔を刺激してくる。
カナダドライジンジャーエールではなくて、明らかにウィルキンソンの辛口ジンジャーエールという感じだ。
これは明らかに好き嫌いがはっきりと分かれる香りだと思う。
だって、甘さゼロなんだもん。
甘い香りとかフローラルとかフルーティーとかフェミニンとかな香りが好きな人はこの香りはまず無理だろう。そういう要素がほとんど感じられないから。
昨日、久々にこの香りを纏ったのだが、とにかくぼくの肌にはこういう香りは見事にフィットする。もっとぼくはこの香りと向き合うべきだったのかもしれない。こんなにもぼくの肌に馴染むとは、正直最初のころはよくわかっていなかった。
そして、ぼくの鼻のウード探知機が働いた。ひょっとしてこれ、ウード入っているんじゃない?って。
そう思って調べたら、どんぴしゃり。ウードがしっかりとベースノートにいたのだ。
つまり、ぼくがこれを買い求めた時はウード系であることをまったく意識していなかったということ。
さらに言うと、トレードルートコレクションの中で唯一「ロタール」だけがベルトランによるものだったので、「ロタール」にばかり気持ちが向いていた。
ところが、である。
この「ラヴァンティウム」と一昨日ご紹介した「エンプレッサ」の調香師はクリスチャン・プロヴェンザーノなのである。
彼はウード系の香水を自分のブランドでも3本も作っているくらいウードに関してはこだわりがあるらしい。
そして、ぼくは彼の作るウード系の香水がとても好きなのだ。
それぞれにウードの良さを最大限に引き出しながらも、見事に趣向を変えているところが魅力的。
特にこのエンプレッサはかっこいいの一言に尽きる。
突き抜けたかっこよさ。
そして纏う人を選ぶ香りでもある。
ぼくはそういう香りが好きなのだ。
誰からも好かれる香りじゃなくて、特定の人に熱烈に愛される香りこそが、ぼくの追い求めている香りなのかもしれない。

NOTES

Top note: Saffron, Wormwood, Artemisia, Bergamot
Middle notes: Rose, Cloves, Cardamom, Jasmine, Violet, Ylang-Ylang, Peach
Base notes: Agarwood (Oud), Patchouli, Guaiac Wood, Sandalwood, Amber, Myrrh, Cedar, Musk, Vanilla

サフランクローブ、ウード、パチュリ、イランイランといった個性的な香りだけではなく、ベルガモットやピーチなども合わせているところがこの香水のポイントなのではないだろうか。多分そういう刺激的で深みのある香りばかりだと喧嘩してしまって、きちんと香りが立たないのだろう。それとは真逆の甘めの香りを少し足すことによって、このスパイスが引き立つのではないだろうか。

My Evalution

★★★★★

とにかく、大好き!これから暑くなってきたら、このスパイスが少し丸みを帯びてくるかもしれない。それを今年の夏は楽しんでみたいと思っている。

 

 

第47夜 Endymion

夜に纏いたいおとなしめの柑橘系

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DATA

Name: Endymion (エンディミオン
Brand:Penhaligon's
Launched in 2003
100ml ¥22,550

My Episode

柑橘系の香りが苦手、ということを何度も書いているが、たまに柑橘系でも受け入れることができるものがある。それを言葉で表現するのがとても難しいのだが、強いて言うなら「影のある柑橘系」は苦手というよりもむしろ好きなのだ。
単にすっきり爽やか、なだけではなく、ベースノートにスモーキーな香りがあったり、ウッディな香りが隠れていたりすると、その対比が見事で、そこに惹かれるのだ。
そして、このエンディミオンはまさにそんな影のある柑橘系の代表と言えるだろう。
つけたては、とてもフレッシュなラベンダーやセージ、ベルガモットといった、いわゆる柑橘系の代表選手オンパレード、なのだが、それがだんだんと落ち着いてくると、今度はサンダルウッドやインセンスといった香りが立ち上ってくる。そこがこの香水の魅力。
だから、朝よりも、例えば夜に何かかしこまった場所に行くときにつけると良いかもしれない。
ペンハリガンは英国御用達のブランドでもあるので、やはりスキがない。かちっとした印象というのはどの香りにも存在していて、このエンディミオンも例外ではない。
ただ、このスモーキーな、ちょっとオリエンタルな香りは朝の雰囲気だとちょっとそぐわない。なので、夜につけると良いだろう。
ただし、やはりカチッとした格好の時。夕方のアポイントメントの時に、スーツ姿にこれをさっとひと吹きさせて人と会うのがおすすめ。
まぁ、ぼくの場合はスーツを着る機会が少ないので、せいぜいジャケットを着ている時に纏うぐらいになりそうだけど。

NOTES

Top note: Lavender, Bergamot, Sage, Mandarin Orange
Middle notes: Coffee, Geranium
Base notes: Sandalwood, Leather, Myrhh, Nutmeg, Cardamon, Black Pepper, Musk, Vetiver, Incense, Olibanum

ミドルにコーヒーの香りが出てくるらしいのだが、ぼくの肌の上ではラベンダーの香りがしばらく残っているせいか、コーヒーがどうしても消えてしまうらしい。でも、やっぱりこの香水の肝はラストの重め香料。これがトップの爽やかさを抑えていて、非常に落ち着いたシトラスになっているのが魅力だ。

My Evalution

★★

自分がつける機会が少ないという理由で、星2つ半の評価に落ち着いた。

第46夜 Empressa

柔らかなシトラスの香りに癒されて

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DATA

Name: Empressa (エンプレッサ)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2014
Perfumer:Christian Provenzano

100ml ¥24,750

My Episode

柑橘系の香りが苦手…ではあるけれども、すべての柑橘系がダメなのかというと、そういうわけでもなく、自分でも実はその基準というのが今一つわかっていないところがある。
たとえば、このエンプレッサは、トップはブラッドオレンジやベルガモット、マンダリンオレンジといった、いわゆるシトラスの王道なわけだけれども、なぜかこの香りだけはすんなりと受け入れられるのだ。
久々に雨の今日、これを纏って外出をしたのだが、肌寒いものの、少し湿度のある今日のような日に纏うと、非常に上品にこのシトラスが香り立つ。しかも、それがぼくの苦手なさっぱり爽やかなだけのシトラスではないのだ。
なんというか、ちょっとパウダリーで温かみのあるシトラス
ウッディな感じもするし、ラストにかけてパウダリーに変化する部分もあり、そこが一筋縄ではいかないシトラスという感じがするのである。
ラストになってもシトラス感はあるのだが、それがパウダリーな香りやウッディな香りとともに摩訶不思議な世界を作り出している。
日本人好みの香りというよりも、ちょっとツウ好みというか、海外でしばしば感じることができるような香りとでもいおうか。
複雑で面白い。
そして、調べてみたら、調香師はあのChristian Provenzanoではないか!
まったく意識していなかったのだが、彼がペンハリガンで手掛けた香水のほとんどをぼくは持っているし、愛用しているのである!これは本当にびっくりした。
彼のことを初めて知ったのは、今年の1月に川崎のお店で教えてもらった彼のブランドのウード系の香水で、そのことが以前にも記事に書いているので、そちらを読んで欲しい。

 

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 調香師のことを意識するようになったのは、ラルチザンパフュームと出会ってからなのだが、調香師のことを知らずに好んで使っていた香水が同じ調香師が作っていたものだと知ると、嬉しくなるし、ふむふむ、自分の嗅覚もまだまだ捨てたもんじゃないなっていう気になる。

NOTES

Top note: Blood Orange, Peach, Bergamot, Mandarin Orange, Pink Pepper
Middle notes: Rose, Dewberry, Cassis, Neroli, Geranium
Base notes: Patchouli, Brown sugar, Musk, Sandalwood, Vanilla, Cacao, Olibanum, Amber

注目すべきは、ベースノート。パチョリ、サンダルウッドといったウッディで深みのある香り。これがトップやミドルの果物系の香りと混ざり合い、独特の香りを作り出しているのだろう。

My Evalution

★★★★

ウード系ばかりを好んでいるぼくにしてみると、この香りは「軽い」し「甘い」となるのだが、フルーティー系の甘さは許容範囲だし、深みのあるベースノートとの見事なコラボレーションに高い評価をつけたいと思って★4つなのである。ちょっと今年はもっとこの香りと真剣にお付き合いをしようと思っている。

第45夜 Iris Prima

香りの展開にストーリーがある名香だけど…

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DATA

Name: Iris Prima (アイリスプリマ)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2013
Perfumer:Alberto Morillas

My Episode

最初から謝っておく。
ごめんなさい。
今日の香りも、実はぼくの中での評価はとても低い。
ただ、何度も言うけど、それはあくまでもぼくの中でのことなので、一般的には非常に高い香りなんだと思う。
この香りもまさに柑橘系の代表格とも言える香り。
さっぱりとした香りを求めている人にはぴったりなんじゃないかと思う。
この香りはタイトル通り、プリマバレリーナをモチーフにしていて、ストーリー仕立てなっている。
トップの弾けるような香りは舞台の幕開け、ミドルは男女二人によるパ・ド・ドゥのような優雅な香り。トゥシューズをイメージしたレザリーでムスキーな香りに変化し、ラストノートは歴史ある劇場や稽古場を表現した香りへ移る。
ただ、ぼくの肌ではどうしても、ずっと柑橘系の香りが気になってしまって、そこで拒否反応が出てしまうのである。
ほんと、この香りが大好きな人が多いだろうことは容易に想像できるし、調香師のモリヤスさんも香水仲間の間ではものすごく有名で人気なんだけど、やっぱりぼくにはこの香りは縁遠い。

NOTES

Top note: Bergamot, Pink Pepper
Middle notes: Iris, Jasmine
Base notes: Leather, Benzoin, Vetiver, Sandalwood, Vanilla, Amber

香りの構成だけを見ると、ベースノートは本当にぼくの好きな香りばかりなのだが、やはりトップノートが苦手だとどうしてもその香りのイメージが強くて、拒否反応が出てしまうんだなぁということが良くわかる。

My Evalution

評価が★なのになんで持っているの?とか、なんでわざわざ取り上げるの?という意見もひょっとしたらあるかもしれないが、いろんな理由があって手元にある香水ということもあるし、最初は気になって買ったけど、つけているうちに苦手になってしまった香りというのもある。

さらに評価が低くても、それぞれの香水にはぼくなりの考えや想いがあるので、そういうものも載せていきたいと思っている。この香りが好きだという人には大変申し訳ないんだけど、香水というのは主観なので、それで良いと思っているのでご了承いただきたい。

第44夜 Juniper Sling

苦み走った男の香り

 

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DATA

Name: Juniper Sling (ジュニパースリング)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2011
Perfumer: Olivier Cresp

My Episode

柑橘系の香りが苦手だと思うようになったのがいつの頃からだったのか定かではないのだが、恐らく、ウードやパチョリといった深みのある香りに惹かれるようになってからのことだと推察している。
それまでは、夏にはやっぱり柑橘系のさっぱりした香りが一番だよね!と信じて疑わなかったし、自分でもそういう香りを選んでいたような気がする。
実際にこのブログでも最初の頃にご紹介したカルバンクラインなんかはその代表的な例だ。
ところが、深い香りと出会ってしまってからは、もう、とにかく柑橘系の香りをほとんどまったく受け付けなくなってしまった。
例外はあるものの、基本的には柑橘系が強い香りはNG、というわがままな鼻腔になった模様。
さて、このジュニパースリングもまさにそんな柑橘系の香りの代表格と言って良いだろう。それなのになぜ所有しているのかというと、ペンハリガンを代表する香りだから…というだけの理由。
あとは、比較的格安で手に入れる機会があったので、購入したのだった。
でも、やっぱり今のぼくにはつけこなす自信がない。
これぞまさしく理髪店の香りなのである。
床屋さんから出てきた髪の毛を切ったばかりのサラリーマンの香り…とでも言おうか。とにかくそんな感じがしてならない。
ひょっとしたらスーツとか着る仕事をするようになれば、この香りも受け入れられるようになるかもしれない。
ぼくの中ではこの香りは私服には似合わないような気がする。
それぐらい格調の高い(つまりぼくには無縁の)香りなのである。

NOTES

Top note: Juniper Berries, Angelica, Orange, Cinnamon
Middle notes: Pepper, Cardamom, Leather, Orris Root
Base notes: Vetiver, Sugar, Cherry, Amber

香りの中身を見てみるとシナモンやレザーやアンバーなど、ぼくの好きな香りはあるものの、やはりメインとなるのはすっきり、キリリッとした香りなので、やっぱりそこがどうしても気になるのだと思う。

My Evalution