第235夜 Rose Ebene - 千一夜香水物語

革を羽織った薔薇の雄々しさよ！

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DATA
My Episode
NOTES
My Evalution

DATA

Name:Rose Ebe （ローズ・エベンヌ）
Brand:Caron（キャロン）
Lauched in 2021
Perfumer: Jean Jacques
100mL ¥35,200

My Episode

基本的に、ぼくは薔薇の香りというのはそれほど興味がない。薔薇というと、どうしてもフェミニンが印象が強くて、敬遠しているところもある。
しかし、例えばラルチザン・パフュームの「バラ泥棒」のように、薔薇がメインでありながらも、薔薇薔薇しくない香りは嫌いじゃない。いや、むしろ大好きなくらいだ。

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実は３本買ったCARONの香水の中の１本はそんな薔薇の香りだった。
トップは非常に芳しい薔薇の香りが漂うのだが、肌に載せると、その薔薇の香りは数秒間で消えて、すぐにレザーの香りが出てくる。これが、もう、たまらないんである。
しかも、香り全体としては乾燥している印象。
べったりとした吸着性のある香りじゃなくて、あっさりとしているのだ。さっぱり系の薔薇の香りとでも言おうか。
そう言うとちょっと石鹸のような香りを連想する人もいるかもしれないが、これがまたそういう香りとも違う。
ぼくの肌の特性なのかもしれないが、この香り、薔薇っぽい雰囲気がほとんど感じられない。「んー？薔薇？かすかに感じるけど…」という非常に軽い印象。
これですよ、これ。ぼくが好きなのはこういう薔薇なんですよ。
レザーのジャケットにくるまれた薔薇。
それはそれは、とにかくかっこいい。
エッジが効いているという感じ。非常に鋭くて、ビビッド。でも上品さも兼ね備えていて、本当に面白いと思う。
これを購入した時、ぼくのことを知っている人たちからは意外だと思われたみたいだが、こういう雄々しいのは本当に大歓迎。
そして、これもまた夏に纏いたい香り。つまり乾燥しているのだ。香り自体がベタベタしていないから、夏の湿度を下げてくれる、そんな気がする。